ケアマネジャーのWORK&LIFE

ケアマネジャーのWORK&LIFE Vol.10

後編「LIFE編」

休日も地域のネットワーク活動で大忙し!

 週1日は休みを取ろうとは思っていますが、週末は認知症支援の地域のネットワーク活動などもあり忙しくなかなか休めないですね。この活動は、地域全体で認知症の方のケアをどうしていくかを学ぶ場づくりといった意味合いが大きく、現在は大分県単位のネットワークと、大分市内3つの包括圏域でネットワークが動いています。平日は自分の会社の仕事があるので、週末に研修会を開催したり、夜仕事が終わってから仲間の運営スタッフとちょくちょく集まって打ち合わせをしたり、地域の専門職の方向けの研修をみんなで企画して、大分県内では年に2回、大分市内で4~5回開催したりもしています。
 運営準備スタッフの職種はドクター、弁護士、包括スタッフ、介護職員、ケアマネと様々。行政事業ではないので予算もない中、有志だけでボランティア事業モデルとしてやってきましたが、行政も巻き込もうと役所の職員の方に参加してもらったり、研修で登壇していただいたりしています。また、県単位のネットワークは、現在NPO法人化しようという話も出てきていて、ますます忙しくなっている感じです

学ぶこととネットワークづくり、部下の頑張りがやる気の源

 これまで仕事以外に興味がない人生で、地域のネットワークづくりが趣味のようなものですね。こういうものが大事じゃないか、と仲間と企画して、イベントを実施して、参加者の方に共感してもらい、理念を共有できる仲間が増えていくのが、ポテンシャルアップにつながっています。また、部下が頑張っているのを見るのも嬉しいですね。当然うまくいかなくて思い悩むことはありますが、後から思い返すと自分の力不足だったと気づくので、やはり学ばないといけないなと。
 とにかく学ぶことが好きで、県外の研修に参加したり、話を聞きに行ったりするのも活力の源となっていて、同時にストレスも解消できています。新たな知識を得ることで、自分の糧になるのが嬉しいんです。いい本を読むことも大切だと、最近は『学ぶ脳』(虫明元著)を読んで、非常にためになりました。
 あと、やはりこの仕事は人を相手にするので、人間関係についての本や専門誌などもよく読みますね。臨床心理士や精神科のドクターが書いた雑誌などを読むと、引きこもりやいじめの被害者や加害者の人たちと関係を築くためのヒントにもなり、理論で知ることは大事だなと思います。

たまの休みは家事と、ちょっとした息抜きでストレス解消

 日々忙しくしているので、完全なお休みが取れるときは、家のことをやって1日が終わってしまうこともありますね。あとは、読みたかった本を読んだり、ドラマを見たり、時々は映画を見に行ったりもします。先日は『閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー』を見ましたが、その前はアニメの『天気の子』を見て、まったく違う世界を楽しみました。時間があるときは、ドライブで別府温泉や郊外まで足を伸ばすこともありますね。
 いい意味で鈍感なので、普段はあまりストレスを感じることがなく、吐き気がするまで頭痛に気づかないなんてことも(笑)。体調を崩すまで頑張ってしまう点は注意しないといけないなと反省していて、最近は早めに休んでいます。
 とは言え、健康法というのはとくになく、日常生活で取り入れられるウォーキングやストレッチなど、何かやりたいとは思っています。それと、情報を一切遮断して、ゆっくりする時間を意図的に取らないといけないな、とも考えていて、最近は「マインドフルネスが大切」という話も聞きますし、ヨガや自然鑑賞会、お寺の説法に行ってみようかなとか、色々情報を集めている最中です。
 健康法同様、「食」に対してのこだわりもそんなにないですが、実家が農家なのでお米はいつももらって、野菜もできるだけ地産のものを買うようにしています。あと、チョコホリックなので、チョコレートは必ずバッグの中にも事務所のデスクにも常備されていますね。

これからも地域のネットワークづくりがライフワークに

 今後の人生というのは、現在の延長だと思うので、いつでも必要だと思うことに取り組めるようにしておきたいと思っています。今の会社も、経営をしたいと思って始めたのではなく、なんとかしないとと思った結果ですし。ただゆくゆくは、従業員と利用者の方、取引業者のために、もっとよいところがあれば経営をお願いしたい、と考えています。
そして、それが可能なら自分は地域ネットワークづくりに専念したいという思いはあります。やはり、施策からこぼれおちて、地元・大分の困っている方たちの課題をどうにかしたいので、行政や政治家の方に「一緒に考えてよ」と働きかけたいんです。もしくは、経営者としてそういった地域課題に働きかけることができるなら、行政や政治家、そして住民の皆様と協働しながらそれに取り組みたいですね。
 今後も、地域の課題のためにできることをやっていくというのは、ずっとライフワークになると思っています。生きづらさを抱えた方たちが、安心して暮らせるサポートやお手伝いをしたい、それが私にとっての喜びであり、理念であり目標です。

・株式会社福祉の杜いまじん
・社会福祉士・主任介護支援専門員・介護福祉士・大分県認知症介護指導者・認知症ケア専門士
・工藤美奈子
短大の福祉専攻科を卒業後、老人保健施設で勤務し、介護福祉士として仕事を始める。その後、ケアマネの資格を取得して勤務していたが、社会福祉士の資格の必要性を感じ、通信教育の福祉大学で学んで国家資格を取得。また、介護保険導入当初、認知症の方の受け皿がない現状を見て、2005年に「有限会社(現株式会社)福祉の杜いまじん」を設立し、自宅で宅老所を開設。2019年現在、大分市南大分と別府市で在宅介護サービス事業のほか、有料老人ホームを3棟、サービス付高齢者向け住宅を2棟運営している。