ケアマネジャーのWORK&LIFE

ケアマネジャーのWORK&LIFE Vol.7

前編「WORK編」

祖母やその友達と過ごした経験から、高齢者の役に立ちたいと介護の道へ

 私は東京出身なんですが、子供の頃からずっと祖母と一緒に住んでいたんです。また、ご近所つきあいもしっかりあり、祖母のお友達がいつも家にいて、高齢者の方と接する機会が多かったため、抵抗や先入観というのはまったくありませんでした。その後、たまたまヘルパーという仕事を紹介されて、その資格があれば祖母やそのお友達の助けになるかな、と思ったのが介護の仕事に就いたきっかけだったと思います。
 この仕事の一番のやりがいは、利用者の方が笑顔になってくれることです。また、ケアで自分なりに工夫してうまくいったときや、サービスにつながらないケースをマッチングして成功したときなども、大きな手応えを感じますね。また私自身、現場が好きで、人としっかり向き合って仕事をしたいタイプなんです。かつて病院勤務していたときは、なかなかそうはいきませんでしたが、介護の現場では皆さんとじっくりお話しでき、色々なことを知れるので、とても嬉しいですね。

利用者と向き合い、足を使って情報収集し、満足してもらえるプランを提供


 私が立ち上げた居宅介護支援事業所の「ケアプランすりーえいち」は、Heart(心)、Hand(技術)、Head(知識)の頭文字をとって、3つのHという名前をつけました。やはり、人は人でしかケアできない、というのがその名前の由来であり、ケアマネージャーとして心掛けている点でもあります。
 また、プランニングひとつでその方の生活や人生自体を変えてしまう、ということをつねに留意しています。とはいえ、利用者の方が施設に入るときや、亡くなったときに、本当にこのプランでよかったのかなと思うことも正直あるんです。なので、まずは利用者ご本人としっかり向き合って、どんなプランが最善なのかをしっかり考えるようにしています。
 例えば、もうデイサービスには行きたくないと言われたら、その方にあった施設を探してあげたいので、自らあちこち足を運ぶようにしています。なので、日中はほとんど事務所にはいませんね(笑)。そうして、スタッフの方の印象などもリサーチした上で、利用者の情報をすべてお伝えするようにしているのですが、やはり高齢者の方としっかり向き合っているスタッフに巡り合ったときは、うまくいくという印象がありますね。

信頼してもらうために笑顔を絶やさず、まずは自分の話を聞いてもらうことを意識

 利用者との信頼関係をつくるためには、いつも笑顔で接することを心がけています。そして、ケアマネの仕事というのは、「なんでこんなこと聞かれるんだろう」と思われるようなことまで、踏み込んでお話しを聞かないといけません。なので、まずは自分のことを色々と話すようにしています。そうすると、相手の方も心を開いてくれて、自然とお話してくれるようになるので、時間をかけてしっかり情報収集するようにしています。
 そして、契約のときには「私が合わなかったらいつでもケアマネを交代しますので、遠慮なく言ってくださいね」とお伝えしています。というのも、自分がヘルパーやデイサービスで仕事をしていたとき、「あのケアマネは~…」というクレームをよく聞くことがあり、私が担当することで嫌な気持ちになってほしくないと思っているからです。幸い、今まで交代を申し出られた方はいませんが、ケアマネと利用者の方の関係も、やはり人と人との関わりなので、無理するのは違うかなというのが私の持論です。
 そのスタンスは、利用者のご家族に対しても同じで、やはりまずは自分のことを話してから、お話しを聞くようにしています。さらにご家族には、例えばデイサービスやヘルパーの利用などに対して、利用者の方の背中をどんどん押してもらいたい、とお願いしているんです。レスパイトケアだけが介護ではないのですが、利用者ご本人が楽しめて、ご家族はその間休息できるという機会を、どんどん利用するべきだと考えてるからです。そのためにも、ケアマネとしては「行きたくない」と言われないサービスを提案しなくては、と気を引き締めています。

誰にとっても嬉しい宅配クック123の「1分間サービス」

 やはり、高齢者や独居の方にとって、宅配弁当サービスというのはありがたいサービスだと感じています。また、宅配クック123は無料券や半額券がもらえて、事前に試食ができるのがいいですね。ただ、やはり毎日お弁当だとどうしても飽きてしまう、ということで二の足を踏まれる方も多いと思うので、週に数回だけ利用できるようなサービスが今後広がればいいなと感じています。
 あと、宅配クック123に「1分間サービス」というのががあると聞いて、それはとてもいい取り組みだなと思いました。実は、今日たまたま利用者の方から「電球が切れたから変えてもらえないか」という電話があったんです。なので、後ほどご自宅へ伺う予定なのですが、お弁当を届けてもらったついでなら利用者の方も気兼ねなく頼めるでしょうし、ヘルパーやケアマネにとっても非常に助かるので、誰にとってもいいサービスではないでしょうか。ぜひ、利用者の方にもアピールしたいと思います!

※来月は後編の「LIFE編」をお届けします。ぜひご期待ください。

・株式会社Nハートネットワーク ケアプランすりーえいち
・ケアマネジャー
・西脇利恵
・専門学校の医療秘書学科を卒業後、歯科助手として勤務。介護保険制度開始前、「ヘルパーをやってみないか」と誘われ、子育てと並行して資格を取得し、ホームヘルパーに。その後、医療事務としての勤務を経て、デイサービスやヘルパーステーションでサービス提供責任者をしながら、スキルアップのためケアマネジャーの資格を取得。2011年には居宅の立ち上げにも携わり、2019年8月に居宅介護支援事業所の「ケアプランすりーえいち」を立ち上げ、現在に至る。