ケアマネジャーのWORK&LIFE

ケアマネジャーのWORK&LIFE Vol.1

人間力が鍛えられ、成長できる介護の仕事はやりがい十分

 ケアマネジャー(以下ケアマネ)の仕事の一番のやりがいは、人として成長できるところです。ケアマネも含め介護職は、色々な人と接し、様々な話を聞くのがメインの仕事といっても過言ではありません。その中で新しい気づきがあったり、考え方が自然と変わったり、逆に自分から考えを改めたりすることで人間力が鍛えられ、どんどん成長できる仕事だと実感しています。
 私は高校卒業後、介護の世界に入りました。体を動かす仕事で、働きながら資格を取れるということで、現在の法人(八女福祉会)に入職。当初は、介護の知識がまったくなかったため、認知症の入所者の方と対峙して、ショックで泣いてしまったこともありました。

 3年間の勤務を経て介護福祉士の資格を取得し、10年間社会福祉施設で勤務後、訪問介護の部署に異動となり、管理者を10年務めました。ホームヘルパーの仕事を経験する中で、今のままでは知識が足りないと実感し、通信教育で社会福祉士、精神保健福祉士、認知症介護指導者などの資格を取り、6年前から部長職を担当。ケアマネ歴は約4年で、特養の施設で3年間勤務し、2018年度から居宅のケアマネをしています。
 仕事でいつも心がけているのは、やはりコミュニケーションをしっかり取ること。利用者さんやご家族に、自分の経験などを丁寧にお話しながら、わかりやすく説明し、柔軟かつ臨機応変な対応も意識しています。

信頼関係を築くために工夫をこらし、認知症の発信について模索中

 自分なりのケアの工夫といえば、敬語だけでなくなるべく方言も使って、意識的にボディタッチもして心を開いてもらい、信頼関係を築いているところでしょうか。また、初めての利用者さんとお会いするときは、色々考えないでまっさらな状態で会うようにしています。シミュレーションしすぎると、かえって混乱してしまうので(笑)。
 今課題と考えているのは、認知症への理解度が十分でないこと。現在、福岡県の認知症介護指導者も兼務しているのですがが、地域に向けてどう発信していくか模索しているところです。
 一方で、他職種連携などはどんどん進んでいますし、職員同士の連携もよくなってきました。また、配食サービスなども、介護スタッフの手が回らないところを、しっかりサポートしてくれていると思います。「宅配クック123」はお弁当を必ず手渡ししてくれるので安否確認にもなりますし、知っている人が届けてくれる安心感は、利用者さんに取って大きいはずです。

健康に留意し、仕事とプライベートを切り離してストレスフリーに

 家族構成は両親と私の3人暮らしで、犬を一匹飼っています。休日は、普段できない家事をこなすことがほとんどですが、遠出するのも好きなので、友人と車で一泊旅行に出かけることもあります。九州の温泉に行くことが多いですね。


 今は、昔ほどストレスも感じていないので、友達とおしゃべりしているだけで、すっきりリラックスできます。家では一切仕事のことは考えず、プライベートと完全に切り分けているというのも、ストレスがたまらない秘訣かもしれません。ただ、体の疲れはあるので、アロマを焚いたり、利用者さんのために勉強したハンドマッサージをしたりすることもあります。

 また、今の仕事は運動不足になりがちなので、健康体でいるために犬の散歩と筋トレで体を動かし、しっかり食べることも意識しています。

 散歩は帰宅後に1時間ぐらいかけ、ときには早歩きもするので、結構な運動量になるんですよ。また、筋トレは毎日地道にするのが大切かなと思い、ジムなどに通うのではなく、家で腹筋ローラーなど簡単なことだけを続けています。
 食事はベジタブルファーストを心がけて、バランスよく。職場の机の引き出しには、小腹がすいたときにつまめるよう、おやつも常備。ただこの歳になると、体重管理も大切なので(笑)、夕食が遅くなってしまうときは、少し軽めにするようにしています。

プライベートでの心配ごとは、これから迎える親の介護

 今の心配ごとは、親も高齢になってきたので、そろそろ介護も視野に入れないといけなくなってきたということ。私は自宅で大好きな祖母を看取っていて、晩年は介助が必要だったんです。でも、私が介助すると痛くないと喜ばれて、介護従事者でよかったなと痛感したという経験があります。
 ただ、祖母にはなんでもしてあげたかったのですが、親に対しての感情はやや違っていて、より第三者的な目線になってしまったり、どこか後ろ向きな気持ちになったりも。そんなとき、自宅で介護しているご家族はこういう気持ちなのかな、と思うこともあります。
 ただ、私のモットーは「やらずに後悔するより、やって後悔する方がいい」。そのおかげで、これまでの人生を振り返ってみると、「あのとき、ああしておけばよかった」と思うことはほんどないんです。これから先はどうなるかわかりませんが、まだまだたくさん勉強して、つねにフレッシュで前向きな気持ちで、後悔のない人生を過ごしていきたいです。

・社会福祉法人 八女福祉会 指定居宅介護支援事業所 八女総合ケアプランセンター
・地域福祉部部長
・坂本 純子さん
・高校卒業後、八女福祉会に就職し、まったく知識のないまま介護の仕事をスタート。社会福祉施設での勤務、ホームヘルパーの仕事を経て、4年前からケアマネとして活躍。