ケアマネジャーのWORK&LIFE

ケアマネジャーのWORK&LIFE Vol.17

前編「WORK編」

中学生の頃にデイサービスを訪れた経験が、この仕事を始めるきっかけに

 中学生のとき、授業の一環で歌を披露しに、デイサービスへ赴いたのが、介護の仕事に就いたきっかけです。もともと、私はおじいちゃん子だったんですが、デイサービスで職員の方たちを見て、「おじいちゃんやおばあちゃんたちと遊べて、しかもそれが仕事なんだ!」と思ったんです。まだ中学生でしたから(笑)。と同時に、自然とそういう仕事に就くものだと思っていましたね。それで、高校も授業で特養のボランティアがある学校を選びましたし、卒業後は当たり前のように福祉の専門学校へ進みました。とは言っても、当時は自分が目指しているものが「福祉」だとは思っていなくて、高齢者の方たちと携わる仕事、ぐらいの認識でした。
 専門学校卒業後はまず特養に入り、出産してからすぐデイサービスに移りました。それは、色々な福祉の業種を見たかったのと、子育てがしやすいよう夜勤のない施設で働きたかったからです。その後、ケアマネの仕事を始め、現在の会社に転職して、3年後に管理者になり、そのさらに3年後の6月からは取締役も兼務しています。毎日忙しいですが、仕事が楽しいので、全然大変ではないですね。

利用者の方から多くのことを学べて、楽しくやりがい満点の介護の仕事

 実際に仕事を始めて、もちろん現場は大変でしたが、学ぶことやいただくものがとても多いので、つらさよりも楽しさが上回っていましたし、やりがいもすごく感じました。例えば、失語症だった方が、介助中にポロッと言葉を発して、少しだけ会話ができた瞬間などは、とても嬉しかったです。それまでずっと、「一生懸命話しかけても、一方通行なんだろうな」と思っていましたが、きちんと気持ちが伝わっていたんだとわかったし、この仕事の奥深さを知り、また頑張ろうと思えたエピソードです。
 また、高齢者の皆さんはやはり人生の大先輩で、ためになる言葉を色々といただけますし、仕事はやって当然のことですが、直接「ありがとう」と感謝される仕事はそう多くないと思いますし、それもやっていて嬉しいと思える部分です。
 あと、私がこの会社に入った頃は、まだ子供が保育園に通っていたのですが、会社のみんなが子育てを協力してくれたおかげで今があると思っていますし、それが我が社の社風でもあるんです。だから、取締役となったことで、子育て中の若いケアマネや介護職のメンバーを応援できる立場になれたのはよかったなと感じていますし、そうやって応援すること自体が自分の力にもなっています。

利用者の方とも周囲のスタッフの方とも、コミュニケーションを重視

 ケアマネとして心掛けているのは、利用者の方に腹を割って話してもらえるよう、コミュニケーションを大切にしつつ、普段から人となりや言葉のクセなどにも留意する、ということです。そうすると、ちょっとした変化がわかり、利用者の方が本当に困っているときに、きちんと対応できるので。また、利用者の方ごとに対応を変えて、例えば連絡を嫌がらない方には、訪問と訪問の間に「地震大丈夫でしたか?」といった感じで、ちょっとした電話を入れています。とくに認知症の方は、1ヶ月ぶりだと忘れられてしまうこともままありますし。あと、ご家族ともできるだけまめに連絡するようにしています。
 それと、ケアマネはデイサービスのスタッフやヘルパーの方、看護師の方など他職種の皆さんとチームで動くので、そういった方々とのコミュニケーションもしっかりとって、情報をきちんともらえるように心がけています。私たちは基本的に月1回しか利用者の方と会えませんが、週に何度も顔を合わせている方たちは、小さな変化にも気づいてくれるので、そういう情報を逃さないようにしたいんです。と同時に、ケアマネは直接介助できるわけじゃないので、情報や意見を収集・伝達して、きちんとチームに伝えることも大切だと思っています。
 あとは私自身、ケアマネだけでは何もできないと感じていて、チームで同じ方向を向いて利用者さんの支援をしてもらうために、皆のバランスをとり、ときには上手に甘えることもポイントかなと。そのおかげか、本当に周囲の方々に助けてもらっています。

タイムリーに情報をもらえてありがたかった「宅配クック123」のサービス

 以前、担当していた利用者の方が、「宅配クック123」のお弁当を使っていたことがあり、お世話になっていました。利用者の方に変化があったときなどに、配達スタッフの方がすぐ電話してくださったので、本当にありがたかったです。ケアマネは月1回しか伺わないので、タイムリーな情報をいただけて、とても助かりました。

・指定居宅介護支援事業所 介護センターひとはな
・取締役、居宅事業所管理者、主任ケアマネジャー、ケアマネジャー、介護福祉士
・青木順子
福祉系の専門学校を卒業後、特養で介護職として勤務。出産後すぐデイサービスに転職し、平成19年に資格を取得してケアマネとして働き始める。平成22年に現在の会社に入社し、平成25年3月からは管理者に、さらに平成29年6月からは取締役も兼務。