旅紀行 @岩手県
全国各地に展開している「宅配クック123」。今回ご紹介するのは「岩手県」です!
観光
平安仏教美術の宝庫・中尊寺のシンボル、金色堂
850(嘉祥3)年、比叡山延暦寺の高僧・慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)が開山したのが中尊寺です。1105(長治2)年から初代の奥州藤原氏清衡が大規模な造営を行い、二代基衡、三代秀衡が引き続き寺院などを建立しました。1337(建武4)年には大きな火災もありましたが、建物や宝物など多くの文化遺産が残り、中でも有名なのが、国宝建造物第一号となった金色堂です。さらに2011(平成23)年には中尊寺を含む「平泉の文化遺産」が世界文化遺産に登録されました。
全長4,000m超をほこり、日本三大鍾乳洞の一つとされる龍泉洞
昔から、大量の水が湧く底の知れない洞窟として知られていたという龍泉洞。洞内で生息する5種類の多数のコウモリとともに、国の天然記念物に指定されています。明らかになっている洞内総延長は4,088mですが、実際は5,000m以上あると言われ、現在は700mが公開されています。また、8つの地底湖のうち3つを見学でき、上から第一地底湖を覗ける展望台なども完備。例年4月下旬から9月下旬までは、龍泉洞前を流れる清水川で渓流釣りも楽しめますよ。
日本百景に数えられる舟下りの名所・猊鼻渓(げいびけい)
北上川支流の砂鉄川沿い、高さ50m超の石灰岩の岸壁が約2km続く渓谷が猊鼻渓です。明治時代になるまでは、存在が隠されていたそうですが、佐藤猊巌(げいがん)が私財を投じ、観光地として開拓し、猊鼻渓、1925(大正14)年には国の史跡名勝天然記念物に指定されました。名物は、船頭たちが棹1本であやつる舟下り。数々の奇岩や洞窟、滝など絶景を堪能できます。5月下旬から6月上旬にかけては、藤の花の美しいスポットとしても人気を博しています。
盛岡城跡に整備された岩手公園
盛岡城は南部重直が南部藩主だった時代、1633(寛永10)年に完成しました。旧北上川と中津川を自然の濠として利用し、その合流地点の浸食段丘上に築かれた平城です。現在も、盛岡産の白い花崗岩で組まれた石垣や水濠の一部が残り、城趾は1937(昭和12)年に国の史跡に指定され、その後岩手公園として整備。そして2006(平成18)年には盛岡城趾公園という愛称が設定されました。例年11月上旬から翌年5月下旬まではライトアップも行われています。
名産品
東日本大震災での壊滅的な被害を乗り越えた三陸の牡蠣
宮城県から岩手県にかけての三陸海岸沿いは、まさに牡蠣の名産地。それは水質のよい海に山から栄養が流れ込む上に、親潮と黒潮がぶつかって大量のプランクトンが発生し、おいしい牡蠣が育つから。牡蠣は古代から食されており、日本でも縄文時代の貝塚から牡蠣殻が見つかっているほど。カロリーが控えめなのに、グリコーゲンやタンパク質、カルシウムやミネラル類を豊富に含む、理想的な食材と言えるでしょう。三陸の牡蠣の旬は産卵期を控えた3月から5月なので、急いで食べておきたいものです。
朝ドラ「あまちゃん」に登場して有名になったまめぶ汁
岩手県久慈市に合併した旧山形村の郷土料理「まめぶ汁」は、こねた小麦粉にくるみと黒砂糖を入れて丸めた「まめぶ」を、さまざまな野菜や豆腐などと一緒に煮た醤油ベースの汁物です。まめぶは「豆々しく、健康で無事に暮らせるように」という願いをこめて、豆粒状の大きさでつくることからその名になったそう。もともと、お正月やお祝いの席などで食べる行事食だそうですが、NHKの朝ドラ「あまちゃん」に登場したことで、注目を集めました。
南部地方のそば振る舞いが原型とされる名物料理・わんこそば
わんこそばは、茹でたてのそばをおいしくたくさん食べてもらいたい、というおもてなしの心から生まれたと言われています。わんこそば10~15杯で、普通のおそば約1杯分になるそう。給仕さんが空になったお椀にそばを次々と入れてくれるスタイルのわんこそばは、エンターテイメント性もたっぷり。一方、一関地方では写真のような、一口分のおそばが入ったお椀がたくさん提供される「盛り出し式」なので、自分のペースでいただくことができますよ。
来月は「静岡県」をご紹介する予定ですので、お楽しみに!
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