旅紀行 @山形
全国各地に展開している「宅配クック123」。今年最初にご紹介するのは「山形県」です!
観光
夜には幻想的な姿を見せてくれる蔵王の樹氷
蔵王は西暦110年に温泉が開かれたと伝えられ、古くから大勢の人が訪れていました。さらに、スキー場が大正末期にオープンし、人気観光地に。その蔵王の冬の風物詩となっているのが、スノーモンスターとも呼ばれる樹氷です。この地に自生する常緑針葉樹のアオモリトドマツは氷や雪がつきやすく、木々が埋没しない適量の過冷却水滴と雪が、強い季節風で吹き付けられて樹氷となります。間近で安全に樹氷を見ることができるのも、蔵王ならではとのこと。ぜひ一度見てみたいものです。
大正ロマンの雰囲気が漂う銀山温泉
銀山川の両側に木造の宿がずらりと立ち並び、ノスタルジックな銀山温泉。いわゆる“映え”スポットとしても人気の高い温泉です。康正2(1456)年にこの地で発見され、江戸時代初期の寛永8〜9(1631)年に最盛期を迎えた延沢銀山にちなんでこの名になったとか。その後、寛保年間(1741〜44)に温泉地として栄え、今も多くの人々が訪れています。冬には深い雪に覆われ、より秘湯らしい趣に。共同浴場や足湯もあり、日帰りでも銀山温泉を楽しめます。
あの有名な句が生まれた名刹・山寺
貞観2(860)年に清和天皇勅願により、慈覚大師が開いた天台宗のお寺で、正式名称は宝珠山立石寺といいます。延文元(1356)年に初代山形城主によって再建された入母屋造の根本中堂は、ブナ材の建築物としては日本最古とも。写真の山門は鎌倉時代に建立されたと伝わり、大仏殿のある奥之院までの石段はなんと800段超! 元禄2(1689)年、山寺を訪れた松尾芭蕉が、「閑(しず)かさや岩にしみ入る蝉の声」という句を読んだことでも知られています。
山形城跡を復原整備した霞城公園
東北屈指の戦国大名・最上義光公が礎を築いたのが、輪郭式の平城・山形城。その城跡を復原整備したのが霞城公園です。公園内の最上義光公の騎馬像は、出羽の関ヶ原・慶長出羽合戦「長谷堂城の戦い」に、先頭を切り向かう姿なのだとか。園内や周辺には、山形県立博物館や山形美術館、明治時代の擬洋風病院建築の「旧済生館本館」を移築復原した「山形市郷土館」などがあるほか、春には約1500本もの桜が咲き誇る桜の名所になります。
名産品
山形が誇る3種類のブランド牛
濃厚な旨味が特徴の米沢牛は、松阪牛・神戸牛と並ぶ日本三大和牛の一つ。夏と冬の寒暖差の激しい環境で、丁寧に肥育され、上質な脂の美しい霜降りが特徴で、まさに頬が落ちるおいしさ。県内で飼育された未経産および去勢の黒毛和種の山形牛は、米沢牛よりお手頃ですがおいしさはやはり格別。日本三大豪雪地帯の尾花沢市で育つ和牛の尾花沢牛は、寒さから身を守るため上質な脂を自然と身につけるため、きめ細かな霜降りとやわらかい肉質が特徴です。
山形県民のソウルフード・玉こんにゃく
直径3cm程度の球状の玉こんにゃくを、醤油で煮て食べるのが山形県ではとてもポピュラーです。こんにゃくは、先ほどご紹介した山寺を開山した慈覚大師が、中国から持ち帰って精進料理に使ったことで、のちに周辺に広まったとされています。なお、昭和元(1926)年創業のこんにゃく専門店「千歳山こんにゃく」が、玉こんにゃくの発祥とされているのだとか。イベントや出店などでは、串に刺した状態で売られていて、手軽に食べることができます。
1600年代半ばに発祥したといわれている芋煮
かつて最上川舟運の終点の船着場で、荷受人を待つ船頭たちが河原で鍋を囲んでいたのが、芋煮のルーツとされています。近くに里芋の名産地があり、積荷の棒ダラなどと煮ていたそうですが、昭和初期に牛肉を使うようになったとか。その後、県内各地に広まるにつれて豚肉を使ったり、醤油味ではなく味噌味にしたりと地域別の特徴が見られるように。例年9月に開催される、直径6.5mの大鍋でクレーンで約3万食の芋煮が調理される「日本一の芋煮会フェスティバル」の再開が待たれます。
今年も新型コロナウイルスの感染対策をしっかり行なって、楽しい旅行をしたいものですね。来月は「埼玉県」をご紹介する予定です。お楽しみに!
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