• 2020.10.26

ケアマネジャーのWORK&LIFE Vol.19

前編「WORK編」

介護スタッフからかけてもらった言葉が、この世界に入るきっかけに

介護保険が始まる前、義理の母が寝たきりの状態になり、子育てをしながら介護をすることの大変さに直面していました。そのとき、介護スタッフの方にかけてもらった言葉が今でも心に残っているのですが、「人って言葉一つでこんなに頑張れるんだ」と目からウロコが落ちる思いがして、それがきっかけで人と関わる仕事がしたいと思うようになりました。そして子育てが終わった後に、ヘルパーの資格を取得して、請求事務や福祉用具の仕事をしながら、ヘルパーとして訪問介護や訪問入浴のオペレーター、介護タクシーのドライバーなどもしていたんです。その間に介護福祉士の資格を取ったので、次の事業所では本格的に訪問介護をやりたくて、訪問介護のサービス提供責任者と管理者をしていました。ケアマネの資格を取得したのも、そのときですね。
そこで3年ほど勤務して、障害者介護を専門にやっていた事業所に入社し、私が管理業務経験者だったことから、入って2ヶ月ほどでケアマネの管理者に抜擢されました。さらに、前の事業所で訪問介護の管理者もやっていたということで、それならと介護保険の管理者も任されることに。そしてその翌年には、障害者の訪問介護の管理者も担当し、さらには請求事務や福祉用具等々、いわゆる統括の仕事をしていました。なので、実はケアマネとしての経験はそれほど豊富ではないんですよ。

思い切って単身で故郷へ戻り、親の面倒を見ながら事業所を開所

私は沖縄出身で、両親とも高齢のため、これまで1年のうちに4〜5回横浜と沖縄を行ったり来たりして面倒を見ていたのですが、さすがに横浜から通うのは大変になってきたことから、2年かけて仕事を引き継ぎ、横浜に家族を残して戻ってきました。その後、居宅介護支援事業所を立ち上げたんですが、当初はそのつもりはなかったんです。というのも、ケアマネの仕事もヘルパーの仕事も、どれだけの人と関わってきたかが大切で、年数でなく経験だとも思っていて、自分はそんなに経験を積んでいないのでまだ無理だなと。
それで、どこかの事業所に所属するつもりだったのですが、父の強い希望もあり、結局事業所を立ち上げることにしました。「由里香」という名前も父がつけてくれたんですが、ギリシャ語で「見つけた」という意味の「ユーリカ」からとっているそうなので、「ここにいい事業を見つけた!」と思ってもらえたらいいなと思っています。

信頼関係を築き、利用者の思いをどれだけ感じとれるかが大切な仕事

ヘルパーもケアマネもそうですが、接する利用者さんのほとんどは、自分よりもはるかに人生経験があり、社会と関わってきて、役割もあった方ばかりなんですよね。でもそういう方たちが、「自立」ができなくなって、「残りの人生をどう生きるか」という問題に向き合う、ラストの場面に関わるわけです。その関わりの中で、利用者さんの人生観や考え方を教わることができるので、すごくいい仕事だなと思いますね。そして、その方がどう最後を迎えたいのかを踏まえ、またご本人だけでなくご家族や周りの方たちの意向も含めたケアプランをつくっていきたいなと考えています。
ケアマネジャーとして一番心掛けているのは、利用者の方の思いにしっかり耳をかたむけて、その思いをどれだけ感じられる心を持てるか、ということでしょうか。そして、その人がどう生きてきたかという、生活歴が重要だと思っているので、細かくヒアリングするようにしています。また、訪問は本来一ヶ月に一度ですが、信頼関係を築くためにも、合間に電話したり、顔を見に行ったりすることもありますね。
また、支援しているご家族の思いもあるので、そのバランスも考えて、うまくすり合わせるよう心がけています。それが難しい場合も、説得はしません。時間をかけて、色々な情報をお話しして、お互いの思いも伝えて、急がないよう気をつけています。なので、アセスメントも全部一度で聞こうとしませんし、コロナ禍前はご迷惑でなければ、できるだけ長く滞在するようにしていました。

宅配クック123は安心感とスピード感があり、沖縄では需要がありそう

宅配クック123は、横浜の事業所で注文されていた利用者さんもいらっしゃいましたし、とてもお世話になりました。かつての部下のケアマネ2人も、配食サービスというと宅配クック123さんを紹介していましたし、同じ業者さんの中ではスピード感があるな、という印象ですね。全国的に展開されていてネームバリューもあり、安心感もあります。
また、沖縄は横浜と違って、車がないと生活ができないというのを改めて実感しているのですが、運転できる年齢も限られますし、さらにスーパーが近所にあるとは限らないので、配食サービスの需要は高いと思います。
今後、日用品などもお弁当と一緒に配達してくれるサービスを展開される予定と聞き、それはとてもいいサービスだと思います。あと、1分間サービスというのも、ありがたいサービスなので、このまま続けてもらいたいです。

・ケアプラン由里香
・管理者・ケアマネジャー
・川上ゆかり
義母の介護を通して、人と関わる仕事がしたいと思うようになり、平成15年に横浜でヘルパーの資格を取得。請求事務として働きながら、ヘルパーも兼務し、訪問介護や訪問入浴、介護タクシーのドライバーなども経験。介護福祉士の資格も取得し、次の事業所ではサービス提供責任者と管理者として業務に携わる。その後ケアマネジャーの資格を取得し、平成22年からはさらに別の事業所で管理者・統括として活躍。さらに、横浜の構築事業である訪問介護連絡協議会、障害者支援の訪問介護連絡協議会の立ち上げにも関わる。令和2年7月、故郷の沖縄に移り、9月に念願の居宅介護支援事業所を開所。

ページ上部へ戻る